花のにぃにぃ
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糸満まちぐゎーは不思議な場所で、不思議な人がたくさんいて常識を超えた事がよく起きる。だいたい、今日は自分が事務所に借りるかも知れない建物の除霊をする日で、4時半頃現場に行ってみたのだけど、頼みの綱の霊能者が「手に負えない。完全にきれいにするには3年かかる…」と言ったため、除霊は中止となった。
で、そのあとまちぐゎーの椅子に腰掛けてゆんたくしていたら、きびしい顔をした大きなおばぁにふちゃぎ(お菓子)とお茶とまんじゅうと黒糖とカステラをもらった。
おばぁは「手を出しなさい」と、家の嫁の事を占い始めた。そして、非常~に厳しい目でこちらを見て「あんた次男だね」と言う。長男である俺は、ちょっと困った。言いよどんでいると「長男じゃないね、次男だね」と重ねて確認される。
案外人のよい俺としては「そうです」と答えるしかなかった。
さらに、おばぁは厳しい目で「あんた傷があるね」という。右腕に猫に掻かれた傷を持つ俺としては、やはり「ハイ」と素直な返事をした。
しかしながら、考えてみると戸籍には載っていない、生まれてすぐに死んだ兄がいたはず。長男でありながら実質次男だ。
そして、スノーボードでずいぶんやっつけられた俺の首(頸椎の第五軟骨)はかなり損傷している。「傷」を外傷に限定したら猫に掻かれた傷しかないが、整形外科的な損傷と考えたら深刻な損傷がある。
そうすると、おばぁの占いは当たっているような気もする。最後に「金運は、半分くらい見えてきてるね」と言っていたが、あれはどういう意味なのか?
おばぁに手相のお礼を言うと、「私は手相を見ているのでない。(指で頭を指して)神様と話をしている」と、言っていた。本土で聞いたらピンとこない話だけど、糸満まちぐゎーで聞くと普通に納得できる気がした。
おばぁは「3日に1回くらいきている」と言っていたので、糸満まちぐゎーの椅子に座っていると会えるかもしれない。きっと、声をかけるとゆんたくしてくれるはず。片手に杖を持った、彫りの深い大きいおばぁなので、探してみては?
※写真の場所は除霊予定地ではありません。近所の古い喫茶店跡地。
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最近うちのソース類はすべて手作りになってきた。去年の今頃はマヨネーズくらいだったが、現在ではコチュジャン(写真)やグレイビーソースなど、あらゆるものが自家製。その理由はヨメが凝り性だからだと思われる。以前は着物とか骨董とかに凝っていて、価格的に相当高価だったと思われるが(実態がわからないのですべて推測)、ソースならナンボでも凝って頂きたい。
本日、そんなヨメがやっているカフェを手伝った帰り、報徳川でたくさんの魚がはねているのを漫然と眺めていたら、二人組の外人に声をかけられた。
「家族や人生について話しませんか?」
外人の一人が言った。
ずいぶん昔に、堺東駅周辺で聞いたようなセリフだ。
「あ、いや、今日は風呂に行くんで」
と、おいらは曖昧に返答した。風呂に行くのは事実で、実際家族や人生について話していると、湯処さしきのがしまってしまうおそれもあったため、あながち嘘ではないと思う。
すると彼は言った。
「おいくつですか?」
な、なぜ? と思いつつもうっかり正直に答えてしまった。
「うちのお父さんと1歳違いです。でも若く見えます」
と、彼は言った。
……。
「お父さん、堺東駅のあたりに住んでた?」
一応聞いてみたが、返答はなかった。
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